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ヤマトシロアリの羽アリとは?特徴・発生時期・被害事例と駆除方法

ヤマトシロアリの羽アリ(黒褐色・寸胴体型・同じ長さの4枚羽)が石の上にいる様子
リムケア編集部
執筆・監修者 いしかわ けんいち(Ishikawa Kenichi) 害虫駆除専門家・しろあり防除施工士(公益社団法人 日本しろあり対策協会認定)

「住宅設備を知り尽くした害虫駆除マスター」として大手家電量販店のリフォームセンター業務に従事。シロアリ駆除から水回りの湿気対策まで、床下に特化した工事を多数手がける。

家の中や庭先で「黒っぽい羽アリ」を見つけたら、それはヤマトシロアリの羽アリかもしれません。
この記事では、見分け方や発生時期、被害事例、そして安全な駆除方法までをわかりやすく解説します。被害を防ぐために知っておくべきポイントを押さえましょう。

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この記事で分かること

ヤマトシロアリの羽アリはいつ発生しますか?
4〜5月の雨上がり、午前〜昼に群飛が多いです。見かけたら巣が近い可能性が高いので、放置せず記録と点検を行い、専門家に相談を。
ヤマトシロアリとクロアリの羽アリはどう見分けますか?
黒褐色・寸胴体型・数珠状の触角・同じ長さの4枚羽が目安です。迷う場合は横・正面・落ちた羽の3カットを撮影して確認し、鮮明に残せば識別精度が上がります。
羽アリを見たらまずどう対処すべきですか?
慌てず種類を記録し、発生場所や数を控えます。巣が近い恐れがあるため応急処置にとどめ、早めに専門家に相談してください。

ヤマトシロアリの羽アリの特徴

ヤマトシロアリは、日本全土に広く分布している代表的なシロアリです。羽アリには次のような特徴があります。

    ヤマトシロアリの羽アリの特徴
  • 体色:全体が黒褐色で、光の加減で濃く見えることもあります。
  • 体型:胸からお腹までのくびれがなく、寸胴体型です。
  • 触角:数珠のように節が並び、まっすぐ伸びています。
  • :4枚すべてがほぼ同じ長さで半透明。
  • 羽の痕跡:飛び立った後、巣や近くの地面に大量の羽が落ちていることがあります。

ただし、肉眼だけで正確に見分けるのは意外と難しく、クロアリや他の羽アリと間違えることもあります。専門家に正しく判断してもらうためには、証拠写真を残すことが重要です。

特徴を確実に記録するための撮影のコツ

判別には「横からの全体」「触角が写る正面」「落ちた羽の拡大」の3カットがおすすめです。
スマホなら3〜5cmほどの距離でピントを合わせ、なるべく明るい場所で撮影すると鮮明に写ります。

発生時期と飛び立つ条件

ヤマトシロアリの羽アリが出やすい時期と条件は次の通りです。

  • 時期の目安:4月下旬〜5月中旬(北海道は6月、九州では4月上旬から)
  • 時間帯:午前10時〜昼過ぎに多く飛びます
  • 気象条件:雨上がりで湿度60%以上、気温20〜28℃のときに群飛しやすい

地域や年によって多少のズレがあります。あなたの地域の群飛ピークは、羽アリ発生時期まとめでも確認できます。

発生時期を見極めるためのチェックポイント

カレンダー上の時期だけでなく、天気や気温、時間帯を意識して観察すると、群飛のタイミングをより正確に予測できます。

羽アリが出たら要注意!放置のリスク

羽アリが出るということは、その近くに巣がある可能性が高いサインです。放置すると、木材を食べられて家の構造が弱くなります。

放置で起こりやすい被害の例

  • 床がふわふわする、きしむ
  • 建具(ドアやふすま)が動きにくくなる
  • 柱を軽く叩くと空洞音がする
  • 浴室や玄関周りの木部がボロボロになる

羽アリは一時的に見えなくなることもありますが、それは被害が収まった証拠ではありません。巣はそのまま残っていることがほとんどです。

駆除方法と予防の比較

自力での駆除は難しく、殺虫スプレーはかえって被害を広げるおそれがあります。巣の奥まで薬剤が届かず、シロアリが別の場所に逃げてしまうことがあるためです。

主な駆除・予防方法の比較表

方法施工頻度即効性概算費用
(30坪)
バリア工法
(液剤)
5年毎に再処理高い10〜15万円
ベイト工法
(毒餌)
毎年点検し必要に応じて交換中程度20〜30万円

ホウ酸処理という工法もありますが、予防や駆除効果が低く即効性もないため、シロアリ駆除の専門家の観点からは、あまりおすすめいたしません。

状況別のおすすめ工法

家のつくりや希望によって、ぴったりのシロアリ対策は変わります。ここでは、よくある状況ごとのおすすめをまとめました。

    状況別のおすすめ工法
  • 床下にゆとりがある家:薬剤で家のまわりにバリアを作る「バリア工法」がおすすめ
  • 床下が狭い、薬剤をなるべく使いたくない:毒餌で巣ごと退治する「ベイト工法」がおすすめ

家の状態や希望を業者に伝えることで、最適な方法を選んでもらえます。

安全に確認・対応するために

羽アリを見つけたら、焦らず安全に確認することが大切です。次のポイントを守って行動しましょう。

自宅での確認時に注意するポイント

  • 床下や天井裏に無理に入らない(崩落やケガの危険があります)
  • 発生場所や羽の写真を残す
  • 専門業者の無料または有料点検を受ける
  • 契約前に保証内容と範囲を必ず確認する

危険な作業は避け、記録を残してから早めに専門家へ相談しましょう。

事例:放置で修繕費が数十万円に

羽アリを放置すると、家に深刻な被害が出ることがあります。実際の例を紹介します。

実際にあった被害事例

築15年の木造住宅で、春に羽アリを見かけたが「もう飛んでいないから大丈夫」と放置したケース。半年後、床が沈む感覚が出て調査したところ、床下の梁が広範囲で食害されており、修繕と駆除で合計70万円以上かかりました。早く点検していれば、駆除費用だけで済んだ可能性があります。

羽アリを見つけたら、迷わず早めに専門家へ相談しましょう。

まとめ|ヤマトシロアリ羽アリ対策の要点

ヤマトシロアリの羽アリは、放置すると家に大きな被害を与える危険があります。重要なポイントをもう一度確認しましょう。

  • ヤマトシロアリの羽アリは、黒褐色で寸胴体型、数珠状の触角、同じ長さの4枚羽が特徴。
  • 主な発生時期は4〜5月の雨上がり午前中〜昼。
  • 羽アリが出たら巣が近くにある可能性が高く、放置は危険。
  • 駆除は専門業者による現場に合った方法が安全で確実。
  • 被害を防ぐには早めの点検と予防処理が重要。

少しでも心配な場合は、早めに専門家へ相談して被害を防ぎましょう。

ヤマトシロアリの羽アリに関するよくある質問

ヤマトシロアリの羽アリはいつ発生しやすいですか?
4〜5月の雨上がりで蒸し暑く、午前〜昼に群飛が多いです。理由は分巣行動が活発化するため。具体例として、寒冷地は遅れ、暖地は早まる傾向。早期点検は省エネや修繕の効率化にも有益です。
ヤマトシロアリとクロアリの羽アリはどう見分ければ良いですか?
黒褐色・胴のくびれ無し・数珠状の触角・同じ長さの4枚羽が目安です。理由は体形と翅の形態が決定的に異なるため。具体例として、落ちた羽が大量に残ることがあり、横・正面・落羽の3カット撮影で識別精度が上がります。
羽アリを1匹だけ見た場合でも対処は必要ですか?
1匹でも近くに巣がある可能性が高く、放置は推奨できません。理由は群飛前後に職蟻・兵蟻が残り被害が進むため。具体例として、発生場所と数を記録し、床下や水回りを点検、専門家へ早めに相談しましょう。
羽アリを見たら家のどこを重点的に点検すべきですか?
床下、浴室まわり、玄関・勝手口など湿気の多い木部です。理由は水回りは巣や蟻道が形成されやすいから。具体例として、床のきしみや空洞音、粉状木くずや羽の落ち殻を確認し、清掃と記録を行いましょう。
ヤマトシロアリの羽アリは光に集まりますか?
昼の群飛が中心で強い誘光性は弱めです。理由は活動時間帯の違いによるもの。具体例として、夜に光へ集まりやすいのはイエシロアリで、夕方〜夜の照明対策や遮光は主にイエシロアリ対策として有効です。
羽アリを見た直後の適切な初動は何ですか?
慌てず種類判定と応急処置を行います。理由は数日で家が傾くことはなく、正確な鑑別が被害抑制に直結するため。具体例として、発生時刻・場所・数を記録し、3カットの証拠写真を撮って、効率良く専門家へ相談しましょう。
証拠写真はどう撮れば判別に役立ちますか?
横全体、触角が写る正面、落ちた羽の拡大の3枚を明るい場所で撮ります。理由は胴のくびれ、触角、翅の長さなど識別点の可視性が上がるため。具体例として、スマホは3〜5cmでピントを合わせ、ぶれ防止に連写が有効です。
ヤマトシロアリとイエシロアリは発生時期や色が違いますか?
ヤマトは黒褐色で春の午前、イエはやや黄褐色で初夏の夕方〜夜に群飛します。理由は種ごとの生態差によるため。具体例として、日中の屋内で黒っぽい個体ならヤマトの可能性が高く、夜の光への集合はイエの傾向です。
再発を防ぐ予防策はありますか?
湿気管理と資材管理の継続が有効です。理由は湿潤環境と腐朽木が発生・再侵入を助長するため。具体例として、水漏れ・雨漏りの修繕、庭木や切り株の撤去、住環境の清掃・遮光を習慣化し、省エネと住宅の寿命延長にもつなげましょう。
地域や気温で群飛の時期は変わりますか?
寒冷地ほど遅く、暖地ほど早まる傾向があります。理由は気温や気象条件が群飛開始を左右するため。具体例として、北日本では5月以降に延び、温暖沿岸部では4月上旬からの早期群飛に注意が必要です。

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