シロアリ駆除費用の相場を解説!工事料金の内訳と業者選びで失敗しない3つの注意点

シロアリ駆除をお願いする時に、一番悩むのが費用と業者選び。業者から手渡された見積には、馴染みのない項目だらけ・・・。そこで今回は、シロアリ駆除の費用が適切かどうかを判断するポイントをご紹介します。

この記事で分かること
  • シロアリ駆除にかかる相場がわかる
  • 業者の特徴やサービスの違いがわかる
  • 追加費用についての項目がわかる

シロアリ駆除の業者選びで悩んでいる人は多い

シロアリ駆除費用の相場と業者選びで失敗しない3つの注意点

「シロアリ駆除の見積書を出してもらったけど…、この金額は適切なの?」
「見慣れない費用項目ばかりで、料金以外の違いがわからない!」
「他とも比べて見たいけれど、その都度調査をしてもらうのも面倒だし…」

こんな気持ちで悩んでいる方が多いのは、工事見積書に記載された「馴染みのない項目」が原因です。
シロアリ駆除の経験がない方にとっては、何が適切かわかりずらいことでしょう。

違いがわかりやすい「安さ」だけで安易に依頼したばっかりに、
工事後に問題が発生して追加費用が生じたといったケースが後を絶ちません。

そこで今回は、シロアリ駆除の費用が適切かどうかを判断できるように、

  • シロアリ駆除費用の相場はいくらなのか?
  • 駆除費用はどうやって決めているのか?
  • 保証内容の違いを確認することの大切さ

をご紹介していきます。
知りたいところからでもよいので、ぜひ目を通して見てくださいね。

まずはシロアリ駆除の費用相場を知っておこう

シロアリ駆除費用の相場はどれぐらい?

まずはシロアリ駆除の全国相場についてご紹介します。一般財団法人「経済調査会」が実施した調査によると、シロアリ駆除にかかる工事単価は10,725円/坪(1㎡あたりだと3,250円)としています。また、シロアリ駆除の認定資格「シロアリ防除士」を制定する公益社団法人「日本しろあり対策協会」では、過去に1㎡あたり3,000円と相場を打ち出しています。

業者タイプによって中身は大きく異なる(工事内容と保証レベル)

価格の決定要素に大きく影響するのが、施工内容や保証レベルによる違いです。
業者によってそれぞれ異なりますので、代表的な業者タイプをご紹介します。

JA(農協)系、共同組合、ホームセンター

料金はおおむね、坪あたり1万円前後(1㎡あたり3,000円前後)の価格帯です。多額の広告宣伝や、営業所をいくつも構えるなどの経営コストがかさむ分、駆除料金が高めに設定されています。また農協系やホームセンターなどの場合は、委託先の下請け業者によって工法や薬剤が統一されておらず、保証も5年間の再消毒保証のみが大半です。

地元の中小工務店(もしくは個人事業者)

中小零細企業の場合は、坪あたり6,000円~9,000円(1㎡あたり1,800円~2,700円)の価格帯です。シロアリの被害状況や施工の難易度に応じた個別見積が主流のため、価格にバラつきがあり追加費用が発生しやすいことが特徴です。また、スタッフ数が少ないため工事後のサポートまで手が回らないことが多く、職人の高齢化や退職による倒産リスクもあります。保証内容は5年間の再消毒保証に加えて、シロアリ再発時の自社補償(300~500万円までの少額補償)が主流です。

取次業者タイプ

複数のシロアリ駆除集客サイトを運営している取次業者の場合は、おおむね坪あたり4,000~円(1㎡あたり1,200円~)の価格帯です。取次業者は工事の申し込み受付や広告宣伝だけに特化した業態で、実際の工事だけでなく工事後の保証もすべて地元の個人事業者が請け負っています。シロアリ駆除に必要な穿孔消毒などの工事は基本料金に入っていない場合が多く、追加費用がかかる場合が大半です。また下請け業者の免許審査が曖昧なため、損害保険に加入できない業者も多く、万一のシロアリ再発時にも取次業者が代行することはないため、手間と時間がかかるのも特徴です。(取次業者は、ホームページに「○○万円の損害補償あり」と記載ができない場合が大半です。)

大手の専門業者

このタイプは、ハウスメーカーや工務店の工事を一括でうける消毒専門会社になります。元請け企業が大手のため、安全管理や損害補償などの基準が厳しいため、工事品質が高くなります。このタイプの場合は、おおむね坪あたり4,000円~7,000円(1㎡あたり1,200円~2,000円)の価格帯です。工事が適切だったかどうか、薬剤が必要量使われたかどうかを定期的に監査されるため、工事のミスや不正が起きづらく、大手損保会社が保証する「シロアリ保険付き工事」を受けることができます。リムケアはこの「大手の専門業者」タイプになります。

大きく4つの業者タイプを紹介しました。

特にシロアリ保険を持っていない業者は工事後にトラブルが起きやすいので避けるようにしてください、詳しくは「危ない業者を見抜く10のチェックポイント」にて解説しています。あわせてご確認ください。

地域やシロアリの種類による価格差

東京や大阪、愛知や福岡などの都市圏は建坪が小さい家が多いため、工事の最低面積が決まっている場合が大半です。(家の大きさにかかわらず、施工には最低限の経費と時間がかかるため)。

また九州や本州・四国一部などの太平洋沿岸はイエシロアリ(強力な加害力を持つ種類)の生息地域のため、ヤマトシロアリ(イエシロアリほど広範囲に食害しない一般的な種類)の生息地域に比べ1.2~1.5倍ほどの料金設定になっています。

イエシロアリの食害が2階まで及んでいる場合は、中床や天井まで駆除工事が必要となる可能性があります。早めに巣ごと駆除しないと、駆除や修繕にかかる費用がどんどん膨れ上がるのでご注意ください。

住まいや被害状況によって費用が変わる場合もある

住まいや被害状況によって費用が変わる場合もある

ただし、ここまであげた費用単価は、ひとつの目安として考えてください。建物の構造やシロアリ被害の状況によって駆除工事の時間や手間が異なり、金額も変動する場合があるからです。

建築物の構造

床下は人が中に入って作業を行える広さがあるかどうか。床下点検口1箇所から床下全域の点検が可能かどうか。水回りのお風呂場やトイレがタイル張りかどうか(タイル張りだと作業に大変手間がかかるため)が、作業時間に影響してきます。

基礎断熱がなされているかどうか等、建物の細かな構造が工事の難易度にも関わり、それに応じて価格が変わる場合があります。床暖房や循環型換気、また床下基礎がない場合の建物には、薬剤散布の工事ができないため、ベイト施工というシロアリ駆除工事が必要になってきます。木造、RC造、鉄骨造などの建物の基本的な構造によっても、薬剤処理する範囲や工事方法も変わるため、価格が違う場合があります。

被害の程度

駆除工事時点で、柱が食い荒らされているなど、具体的にどれくらいシロアリの被害にあっているかも、費用が変わる大きなポイントです。特に、構造上の難易度が高く、またシロアリ被害も深刻であれば、その工事に関わる技術者は、経験を長く積んだ技術力の高い人でないと不安なはずです。耐震性に影響が及ぼほど食害された場合には、建材を入れ替える修繕工事が必要な場合があります。

イエシロアリは広範囲に食害するため、早急に駆除する必要がありますが、シロアリは床下や木部内で活動するため発見しづらく、ある程度被害が進行して建物に異常がでてからでない気づかないことがあります。そのため、こまめな点検や予防駆除を行うことが大変重要になっています。

工事面積の広さ・範囲

シロアリの被害状況によって費用が大きく変わってきます。一般的なシロアリ駆除は床下基礎内での作業が中心となりますが、広範囲にわたって被害がある場合は、二階や天井裏まで作業を行う必要があります。また、木造・鉄筋・コンクリートといった建築物の素材によっても工法が変わるため費用が変動する場合もあります。

駆除の方法

シロアリ駆除の方法は大きく2つあり、薬剤処理でシロアリを駆除する「散布消毒(バリヤ工法」と建物の外周に駆除剤を埋め込む「ベイト工法」があります。

ベイト工法とは、シロアリが好んで食べるベイト剤を専用容器に入れて地面に埋設し、巣に持ち帰らせて退治する工法です。イメージとしては、ゴキブリの毒エサ(ホウ酸団子)や”アリの巣コロリ”を思い浮かべてみてください。

ベイトで使用する薬剤は“脱皮阻害剤”です。シロアリが脱皮できなくなって死んでしまうのですが、脱皮をしない人間をはじめ犬や猫、鳥、魚などには非常に安全です。小さなお子様やペットのいるご家庭にも安心な工法として人気があります。

良いことだらけに聞こえる“ベイト工法”ですがデメリットもあります。それは”価格が高い”ことです。散布消毒が1度の工事で完了するのに比べて、ベイト工法は定期的なメンテナンスが必要なため人件費がかさみます。そのため通常の薬剤散布によるシロアリ駆除工法に比べて1.5倍から2倍の費用になってしまうのです。

家族構成や健康状態、敷地条件、建物の構造などさまざまな面から検討し、最適なシロアリ駆除方法を選ぶといいでしょう。

確認しておきたい追加費用について

確認しておきたい追加費用について

業者によっては下記のような追加費用がかかる場合があります。

  • コンクリートに穴をあける場合の費用
  • 室内が汚れないようにする養生費用
  • 防蟻用の床下換気扇工事の費用
  • 湿度を一定に保つ調湿剤の設置費用
  • 廃材の処理費用
  • 交通費(出張代・駐車場代)

お問い合わせをする時や見積依頼をする時は、このような項目が基本料金とは別に発生するのかどうかをしっかり聞いておきましょう。

シロアリ駆除の見積は必ず2社以上とりましょう

シロアリ駆除の見積は必ず2社以上とりましょう

業者にシロアリ駆除を依頼するときは必ず比較するために複数の見積をとりましょう。上記のように業者によって駆除する方法や追加費用の内容が違いますので、価格に違いがでてくると思います。

【見積例】
例えば、以下のようにA社坪単価5,500円とB社坪単価8,000円の業者があったとします。単価だけを聞くと、A社のほうがかなり安く感じますが、標準価格の中に含まれていない作業料金が多くあり、結果的に坪単価が10,000円なっていました。

20坪の場合

A社見積(坪単価5,500円)
シロアリ駆除 130,000円(20坪)
浴室処理 30,000円(一式)
玄関コンクリート処理 30,000円(一式)
諸経費(出張代・駐車場代など) 10,000円(一式)
合計 200,000円(税別)
B社見積(坪単価8,000円)
シロアリ駆除 160,000円(20坪)
浴室処理 0円(基本料金に含む)
玄関コンクリート処理 0円(基本料金に含む)
諸経費(出張代・駐車場代など) 0円(基本料金に含む)
合計 160,000円(税別)

坪単価だけで判断することの怖さが伝わりましたでしょうか?新聞のチラシやネットなどで極端に安い坪単価を出している業者もいますので、総額がいくらになるのかをきちんと確認しましょう。

まとめ

シロアリ駆除の費用は、業者タイプによって大きく異なります。シロアリ駆除の施工内容も違えば、工事後の保証や料金設定にも違いがあります。だからこそ、複数の業者に見積もりを依頼して内容を比較することで、作業内容の違いを知り、必要な作業とそうでない作業の見極めができるようになります。

  • シロアリ保険(損害補償)の有無を確認して業者レベルを見極める
  • 坪単価だけで判断せず総額がいくらになるのかを確認する

疑問に思ったことはすぐに聞いてみましょう。シロアリ防除士の資格を持った駆除業者なら、疑問に思ったことに対してしっかり答えてくれるはずです。

工事内容の違いがわかりにくいため金額だけで決めてしまい、工事後に後悔される方もいらっしゃいます。作業内容や保証内容、補償範囲までしっかり見比べて判断することが大切です。施工だけで保証なしという業者もあれば、保証期間中に定期点検してくれる業者もあります。

シロアリ駆除のリムケアは、顧客満足度に特化したサービスを提供しています。

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リムケアの施工スタッフは実力のあるメンバーばかりです。シロアリでお困りのようでしたらコチラでリムケアを詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

リムケア編集部
記事の監修 石河 健一 日本しろあり対策協会認定「しろあり防除士」

1968年愛知生まれ。一部上場マンション・ハウスメーカーからの転身者という経歴を活かし、「住宅設備を知り尽くした害虫駆除マスター」として大手家電量販店のリフォームセンター業務に従事。シロアリ駆除から水回りの湿気対策まで、床下に特化した工事を多数手がける。

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