シロアリ業者の選び方|プロが教える!危ない業者を見抜く10のチェックポイント

価格が安くてもエアバッグのない危険な車を買う人はいませんが、シロアリ駆除の業者選びになると、価格を優先して危ない業者を選ぶ人が後を経ちません。

そこで今回はプロが教える、危険な業者の見極め方をご消化します。

この記事で分かること
  • 安全基準の低い「危ない業者」を見抜くポイントがわかる
  • 業者選びの時に使えるチェック項目がわかる
  • 悪徳業者が使うテクニックがわかる

ちゃんとしたシロアリ駆除会社の見分け方

安全基準の低い「危ない業者」

誰でも簡単にシロアリ業者の安全基準を見極める方法があります。それが「シロアリ保険の有無」です。シロアリ保険とは、損保会社に工事実績を認められた業者だけが使える保険です。シロアリ再発によって生じた再施工だけでなく、建物の被害部分の修繕費用も責任を持って補償するという保険です。

いい加減な工事をする会社はシロアリ保険に加盟できないため、シロアリ保険がない業者は見積候補から外しておくことをおすすめします。シロアリ保険の有無は業者に必ず確認するようにしてください。

シロアリ保険のない業者はなぜ危険か

見積を依頼する時は、必ずシロアリ保険の有無を確認するようにしてください。シロアリ再発時に薬剤による再施工を保証する業者は多いですが、被害箇所の修理費まで補償できるのはシロアリ保険を持っている業者のみです。

施工実績や事故率などの安全基準を満たした業者のみに、損保会社はシロアリ保険を発行します。安全基準の低い業者やスタッフの少ない個人事業主にはシロアリ保険を認可しません

そのため、保険をもっている業者を選ぶだけで工事後のトラブルを未然に防げることになります。シロアリ被害が発生しても建物の修理費用をお客様が負担する心配がなくなるので安心です。

「おまけ保険」を提案する業者には要注意

損害補償の金額にも注意が必要で、少なくとも1,000万円以上の保険をかけられる業者が理想的です。300万円~500万円の少額補償の場合、正式な損保会社の補償ではなく薬剤メーカーや業者自身が補償する「おまけ保険」を提案している場合もあります。

おまけ保険は実際に保険金が下りるケースが少なく、業界内でも問題になっています。5年保証の価値は業者によって違うことを認識しておきましょう。

後でトラブルにならないように
シロアリ保険(損害補償)の金額を確認すること!

シロアリ保険とは、業者が損害保険会社に保険料を支払い、お客様のお宅がシロアリの被害に遭った場合に、再駆除はもちろん、その部分の修復に係る費用も保証しますというものです。保険の認可を受けるにはシロアリ防除士の免許所持はもちろんのこと、認定薬剤の使用や工事の安全管理、財務体制などの基準によって保証金額がきまります。

リムケアでは損害保険会社から業界最高の1,000万円保証の認定を受けています。施工加盟店が倒産した場合でも、別の加盟店に業務をしっかり引き継ぐので、保証不履行リスクがありません。

業者選びで失敗しない10の見極めポイント

ここでは安全なシロアリ業者かどうかを見極める「10個のチェックポイント」を紹介します。

①シロアリ保険の発行元

まず最初に、大手損保のシロアリ保険(白蟻損害保険)に加入している業者であるか確認しましょう。ちゃんとしたシロアリ駆除会社は再消毒保証に加えて、大手損保会社の損害保険付き工事が提供できます。損害保険を付けるには厳格な審査や積立金が必要なため、いい加減な工事をする会社は加盟できません。

②専門業者かどうか

例えば、大工さんがリフォーム中に白蟻の被害を見つけて、保証はできないけど安くやってくれたというケースがありますが、数年後に羽ありが大量に発生して再施工が必要になる実例が多々あります。

専門でない方がホームセンターで市販の薬剤を買ってきて、何の根拠もなく土台や柱にドリルで穴をあけて薬剤を注入して撒くだけでは、さらに被害を拡大させて逆効果になってしまう可能性があります。業者を選ぶときはシロアリ駆除を専門に行っている業者に依頼をすることが、最低の条件です。

③しろあり防除士の資格

日本しろあり対策協会が発行する「しろあり防除施工士」の資格者が工事を担当するか確認してください。日本しろあり対策協会は日本で唯一の業界団体ですあり、白ありの研究や薬剤の認可など日本で最も権威のある組織です。便利業や個人事業主の中には、無資格の施工スタッフが施工するケースが多いのでご注意ください。

④見積時の床下調査

診断時に床下に入らずに見積を作成する「営業担当」にご注意ください。専門性を見極めるために、作業の流れや工事のポイントについて質問するようにしましょう。自社の作業に自信のある会社なら、自社の特徴や得意なことを話したいはず。思わぬ熱い思いやシロアリに関するウンチクが聞けないようでは、工事後に不安が残ります。

⑤認定薬剤を使用しているか

シロアリ駆除は、使用する薬剤の成分によって効果や安全性が変わってきます。そのため、日本しろあり対策協会で認定されている「人体への影響が少ない薬剤」を選ぶようにしてください。施工実績が豊富で従業員教育が行き届いている会社なら、シロアリの生態や使用する薬剤の説明など簡単なことです。事前に少しだけインターネットで調べてから、質問をぶつけてみましょう。あまりにアタフタする様では要注意。プロとしての専門性に欠けるかもしれません。

⑥人体に無害の薬剤

どんなに安全性が高い薬剤でも、使い方をあやまれば健康被害につながりかねません。駆除薬剤の中には匂いが強いものもあります。シックハウス症候群などに代表されるアレルギーや化学物質過敏症などの影響がでない、安全な薬剤を使用しているかを確認してください。

⑦料金表があるか

平米や坪単価以外の価格表がなく「一式」などとされている場合は、割増し料金で請求されている可能性もあります。価格が業者のホームページに掲載している価格表や単価と違っていないか確認するようにしましょう。ホームページに詳細な料金を掲載していない業者は論外です。

また、見積訪問した際に、家の大きさや調度品などお客様の資産状況にあわせて見積をだす悪徳業者もいます。そのため「価格表がない」「ホームページ上に掲載していない」業者については、相見積を取ったうえで価格の適正さについて比較検討する必要があります。

⑧仕事量が安定しているか

ハウスメーカーや工務店と継続的な取引がある業者は、仕事の量が安定しているので無理な営業を行いません。逆に、個人向けの訪問販売業者は売上の変動が激しく、営業マンの歩合が高いこともあり、売上ノルマに困るとアフターケアと称して顧客先をまわる傾向があり、工事の後にしつこい営業を受けることがあります。

⑨従業員の数

個人事業主や施工スタッフが少ない業者は、繁忙期にアフターサービスが疎かになります。そのため万が一の緊急時に、すぐに駆けつけることができません。またスタッフが高齢者ばかりの業者も要注意です。スタッフ育成が進んでおらず、職人が退職すると保証が受けられない場合があります。施工スタッフが少なくとも10名以上在籍している業者を選びましょう。

⑩土日祝日も対応しているか

シロアリは休日になると休むということはありません。土日祝でも駆けつけできる体制が整った業者を選ぶようにしましょう。

危険度が高い「仲介業者」「個人事業主」「便利業者」

仲介業者は工事保証をしない

よくある事例が、「東証上場」「平米1200円」「5年保証」というウェブ広告です。実際に工事契約を結んでみると、工事や保証を行うのは広告主とは関係ない開業したばかりの個人事業主ということがあります。

工事を依頼したはずの上場企業は仲介するだけです。シロアリが再発しても責任はとらず、委託先の個人事業主にトラブルを丸投げするだけです。5年保証をするのは東証上場の会社ではありません。

個人事業主は倒産のリスクが高い

仕事量が安定した業者とそうでない業者とでは、工事保証の価値が違います。なぜなら、業者が倒産すれば工事保証が受けられないためです。そのため、いつ連絡が取れなくなるかわからない一人親方や個人事業主は契約不履行のリスクが高いです。法人取引の実績などを質問して仕事量が安定した業者であるか確認しましょう。

またスタッフが少ない業者は、繁忙期にアフターサービスが疎かになり、緊急時にすぐ駆けつけできません。施工スタッフが少なくとも10名以上在籍している業者を選びましょう。

大工や便利業者では専門性が乏しい

また大工や便利屋のようにシロアリ駆除が主業務ではない業者は要注意です。シロアリを巣ごと駆除する知識と技術は、片手間の業務経験で得られません。

悪徳業者の手口を知る

悪いシロアリ駆除業者の特徴と手口

悪質な業者はどんなやり口で、営業してくるのかを説明していきます。ここで説明するのは、直接訪問してくる業者にもあてはまることになります。まず、第一にこんな言葉を言われたら「これは?」と感じてください。

悪徳業者の常套手段

「格安で排水管の清掃をします」
「今だけ無料で点検をしています」

「親切でお得なサービスだ」「それなら頼んでみようかな」なんて思いませんでしたか?これはよく使われる常套手段なんです。訪問販売やリフォーム工事の業界でもよくある手口です。気を許して家に招き入れてしまうと、悪質な業者の場合は不安感をあおって必要のない工事を迫ってきます。

「家が倒れるかもしれません」
「このままでは耐震の工事が必要です」

いきなりこんな事を言われてしまうと、誰でも不安になりますよね。特に訪問での営業だと、帰ってくれないかもしれないという恐怖感から、契約してしまう方もいるようです。

悪徳業者を見極めるポイント

悪徳業者を見極めるポイントを紹介します。信じられないような項目もありますが、実際にあった話です。シロアリに対する知識、法律に対する知識がないと、高額な契約を迫られてしまうのでご注意ください。

  • アポなしで突然訪問してくる
  • 会社名を口にしない
  • 見積もりを出さない
  • その場で契約させようとする
  • 極端な値引きをする(料金体系が不明瞭)
  • 公的機関の関係者であるようなことを口にする
  • チラシでは格安料金を提示しているが実際の見積は高額
  • 安い清掃から契約させて必要のない工事を契約させる
  • 十分な説明なしに作業を行い「工事が終わったので」と支払いを迫る
  • 床下が弱ってなくても耐震の補強材を売りつける
  • シロアリがいない場合でも「シロアリを見つけた」と嘘をつく
  • 無料点検時にシロアリの卵をまいておく

悪徳業者と契約してしまったら

悪徳業者に工事を迫られて、契約してしまった時の対処法についてご紹介します。

クーリングオフを利用する

シロアリ駆除にもクーリングオフが使えるって知っていますか?クーリングオフとは原則、申込書面や契約書面を受け取ってから8日以内(受け取った日が1日目で計算します)であれば契約を解約できるようです。もし、悪質な業者は施工が始まってしまうとクーリングオフはできない、と主張する場合があるようなのですが、そんなことはないです。

シロアリ駆除はクーリングオフできる

クーリングオフを利用するうえで押さえておきたいポイントが、内容証明です。ご存知の方もいるかと思いますが、この内容証明は郵便局が行なっているサービスになります。一般書留郵便物を誰から誰に宛てて差し出されたのかを郵便局が証明してくれる制度で、この制度を利用してクーリングオフ期間内なので返金してほしいといった旨を記載し、郵送することで「いつ送ったのか」であったり、「申請が届いていない」といった、業者の一方的な言い分を退ける材料にできます。

クーリングオフのポイント

悪質なシロアリ業者の中にはクーリングオフを避けるために契約書を作っていなかったり、電話で居留守を使ったりと、対抗策をあれこれと講じてくることが多々あるので、コピーを取っておくと安心です。もうクーリングオフの時期を過ぎてしまった…もう諦めるしかない?そんなことはありません。悪質な内容の契約であれば解除することは可能です。契約解除の対象となるのは、シロアリ駆除業者の工事が明らかに不要であったり、不適切または異常に高額過ぎたりする場合になります。

もっともそれを証明することが必要になるので、他のシロアリ業者に依頼する必要があります。どうしても業者がクーリングオフに応じないなら、行政書士や法律の専門家に相談されることをオススメします。

まとめ

シロアリ工事の内容も質も業者によって違います。保証内容や料金設定にも違いがあります。だからこそ、複数の業者に見積もりを依頼して内容を比較することで、作業内容の違いを知り、必要な作業とそうでない作業の見極めができるようになります。

「シロアリ対策協会の指定工法を採用」という、あたかも工事の内容が統一されているかのように誤認してしまう表現の広告が横行していますが、現実には物件ごとに状況は違いますので担当施工士の知識と経験が重要になります。

疑問に思ったことはすぐに聞いてみましょう。

シロアリ防除士の資格を持った駆除業者なら、疑問に思ったことに対してしっかり答えてくれるはずです。工事内容の違いがわかりにくいため金額だけで決めてしまい、工事後に後悔される方もいらっしゃいます。作業内容や保証内容、補償範囲までしっかり見比べて判断することが大切です。

シロアリ駆除のリムケアは、顧客満足度に特化したサービスを提供しています。

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リムケアの施工スタッフは実力のあるメンバーばかりです。シロアリでお困りのようでしたらコチラでリムケアを詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

リムケア編集部
記事の監修 石河 健一 日本しろあり対策協会認定「しろあり防除士」

1968年愛知生まれ。一部上場マンション・ハウスメーカーからの転身者という経歴を活かし、「住宅設備を知り尽くした害虫駆除マスター」として大手家電量販店のリフォームセンター業務に従事。シロアリ駆除から水回りの湿気対策まで、床下に特化した工事を多数手がける。

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