「最近家の中のカビが、増えた気がする…。」
「床がぼこぼこし始めた…。」
「これはひょっとしたらシロアリかもしれない…」
そんな風に思ったら、最初にシロアリの調査から始めましょう。
こんにちは。リムケアで工事担当をしております、しろあり防除士の石川と申します!今回はシロアリ被害に遭いやすいお家の共通点をご紹介します。

目次
あなたはいくつ当てはまる?シロアリ被害に遭いやすい家の共通
あなたは今までに、シロアリ被害に遭ったことはありますか?
私もこの仕事に携わるまでは、白蟻の実物を見たことはありませんでした。しかし、仕事を重ねていくにつれて想像以上のお宅がシロアリ被害にあっている現実を知りました。
以前の私のように、白蟻を実際に目にしたことがない方にとっては「しろあり?そんなのうちにはいないけど…」と思いがちです。しかしシロアリは床下で食害活動するため、家をリフォームする時になって初めてシロアリ被害に気が付く方が多いです。
シロアリ被害を最小限に抑えるためは、なによりも早期発見、早期駆除が大切です。そこで今回は、リムケアスタッフが総力を上げて調査した結果わかった「シロアリ被害に遭いやすい家に共通する特徴を12点」をご紹介します。
シロアリ被害に遭いやすい家に共通する12の特徴
- 床下が低くて(50cm以下)風の通りが悪い。
- 断熱材を地面近くまで取り付けてある
- 台所やトイレ、洗面所などの水回りに通気口がない。
- 増改築で風通しが悪くなっている
- 地下水位が高い、または湿気が多くてカビ臭い。
- 敷地内や近隣に池や沼地がある。
- 庭に木製の塀や垣根、ウッドデッキがある。
- 庭に切り株がある。
- 軒下に家具や廃材、新聞紙やダンボールを放置している
- ゴミや落ち葉が散乱している
- 山間部など自然に囲まれている(近くに森や林がある)
- 森や林などの造成宅地に家が建っている
あなたは何点、当てはまりましたか?
5mm程度の隙間があれば、家屋に侵入して大きな被害を与える可能性もあるシロアリ。被害を放置しておくと、最悪の場合は家が倒壊してしまう恐れもあります。
こんな症状がでたら要注意!即対応が必要な8つのシロアリ被害兆候
中でも特に、以下のような症状が出たら、即対応が必要です。
- 床下基礎や外壁にアリの通り道(蟻道)がある
- 羽アリが集団で飛んでいる(軍飛行動する)のをみた
- 玄関の框(かまち)や風呂場の敷居柱が変色している
- 壁や柱を叩くとポコポコと空洞音がする
- 床がきしみむ、またはドアがゆがんでいる
- 庭の垣根がグラグラしている
- 庭のウッドデッキや枕木に白蟻がいた
- 最近ご近所で白アリを駆除していた
各項目を簡単に説明します。
床下基礎や外壁にアリの通り道(蟻道)がある
シロアリは空気の流れ(外気)や光を嫌うため、地表をそのまま歩いて移動することはありません。地表や柱の表面を移動するために「蟻道」と呼ばれるトンネルの道路を作ります。ちなみに蟻道は”ギドウ”と発音します。
床下を覗いた時に木材や基礎コンクリートに出来た茶色い土のトンネルを見かけたら、それはほぼ間違いなく蟻道でしょう。
羽アリが集団で飛んでいる(軍飛行動する)のをみた
羽アリが発生する理由は、新しい巣をつくるためです。羽アリの発生は「結婚飛行」と呼ばれ、羽がついたオスとメスが巣から一斉に飛び立ち、つがいとなる相手を見つけると、着陸した場所で新しい巣を形成します。毎年4月から9月頃にかけては、シロアリが群飛行動をする季節です。
室内で羽アリを見たら、室内で巣を作っている可能性があります。
玄関の框(かまち)や風呂場の敷居柱が変色している
シロアリ被害が多い玄関やお風呂周辺で、湿気が多かったりシロアリ被害が進むと木部が変色する場合があります。タイル張りのお風呂は床下が湿気が溜まりやすい構造になっておりシロアリの温床になっている可能性が高いです。
壁や柱を叩くとポコポコと空洞音がする
見た目では一切わかりませんが、壁や柱がシロアリに食べられていると、叩いた際の音がポコポコと空洞音になります。内部の侵食がひどいときは、少し押しただけで柱がへこんでしまうこともあります。湿気が多い箇所の柱に被害が集中しやすいので、確認してください。
床がきしみむ、またはドアがゆがんでいる
これまでスムーズに開け閉めができていたドアや襖、雨戸などが上手く動かなくなったら、シロアリの存在を疑いましょう。家の中を歩いていて床の特定の箇所がなんとなく頼りない感触であった場合も危険です。そのまま放置していると、柱と柱の継ぎ目や家屋を支えている土台などまで食べだして、家の強度がどんどん低下していきます。
庭の垣根がグラグラしている
庭にはシロアリの好物であるセルロースがたくさんあります。木の塀や垣根などがグラグラしている場合は、根本からシロアリの食害にあっている可能性があります。また地面に接している植木鉢やプランターにもシロアリが生息していることもあります。
庭のウッドデッキや枕木に白蟻がいた
湿気の多い梅雨などは、庭にあるウッドデッキや枕木に水が溜まります。手入れをしていないと木部を腐らせてしまう可能性があり、ウッドデッキや木製フェンスなどがあるお庭がある場合や、物置を外壁に沿って置いている場合にはシロアリの食害が懸念されます。
最近ご近所で白アリを駆除していた
「隣家から羽アリが飛んで入ってくる」ということはありませんが、床下から土中を伝って侵入されることは多々あります。特に太平洋沿岸地域にお住まいの方はイエシロアリ生息地域なので、定期的な消毒が必要です。
まとめ
今回はシロアリ被害に遭いやすい家に共通する12の特徴をご紹介しました。あなたのお家も、この12の特徴に該当する箇所がありますか?
もし該当される方は、「即対応が必要な8つのシロアリ被害兆候」が起きていないか、ぜひご自身の目でお家を点検してみてください。
即対応が必要な被害兆候がひとつでも当てはまれば、すでにシロアリが活動して食害が進んでいる可能性もあるため、できるだけ早めにシロアリ防除士の資格を持ったプロに床下調査を依頼してくださいね。