床下の湿気がもたらす被害とは?湿気がたまる原因と3つの対策方法を紹介

カビや菌による建材の腐食やシロアリ被害、シックハウス症候群など、住宅でのトラブルを引き起こす要因として「床下の湿気」があります。

この記事では、床下に湿気がこもる原因や湿気による住宅への影響、床下の効果的な湿気対策についてご紹介します。

床下の湿気によって起こる住宅トラブル

床下に湿気がこもることで、以下3つの住宅トラブルが発生します。

1.家の寿命が縮まる
2.害虫被害が発生する
3.健康被害を引き起こす

家の寿命が縮まる

床下に湿気がたまることで、木材を腐らせる「木材腐朽菌」が発生します。この菌が発生すると、木材の腐食は急速に進み、木材の強度が弱くなります。
が5%腐食するとその強度は5割程度まで弱まります。

一般的な木材の含水率は15%~20%以下ですが、この含水率が湿気によって25%あがると木材腐朽菌の繁殖が進み、木部の腐食が始まります。木材全体の5%が腐った状態になると強度が半分になるため、地震が起きやすい日本では、シロアリやカビよりも怖い被害を引き起こします。

害虫被害が発生する

床下に巣食う害虫は湿度の高い環境を好みます。床下の湿気がこもるとシロアリや蜘蛛、カマドウマなどの床下害虫だけでなく、カビや菌の格好の住み処になってしまいます。

最近の住宅は冷暖房効果を高めるため、密閉性の高い住宅が多くなっており、暖かくて湿度の高い床下は害虫が繁殖しやすい条件が整っています。

健康被害を引き起こす

床下に湿気がたまることで室内がジメジメとして不快になるだけでなく、様々な健康被害を引き起こします体温調節がうまくできずに体の倦怠感を感じたり、カビやダニが繁殖しやすくなり、喘息やシックハウス症候群などのアレルギー症状を誘発します。

床下に湿気がたまる理由

床下に湿気がたまる原因として、以下のようなものがあります。

1.土地的に湿気がたまりやすい
2.床下と敷地内の風通しが悪い
3.天候など不測の事態で湿気がたまる
4.台風や地震などの天災

1.土地的に湿気がたまりやすい

田んぼを埋め立てて、家を建てている場合は、土壌そのものに対策をとっていなければ、土壌からの湿気が多くなります。そして、高低差のある敷地の場合は、高い所から流れ込んでくる雨水をきちんと排水処理していなければ、湿気がたまりやすくなります。

2.床下と敷地内の風通しが悪い

住宅が集まっている都市部の場合、隣の家との距離が近く、家の周囲を塀によって囲っているため、全体的に風通しが悪くなる傾向があります。他にも床下の高さが低かったり、通気口の周囲に物を置いてしまっていたりすると、湿気がたまりやすくなってしまいます。

3.天候など不測の事態で湿気がたまる

水道管や排水管が壊れ、水漏れで床下の湿気が高まってしまう可能性もあります。この場合では、木材やその他の家の構造にも影響を与えてしまう可能性があります。

4.台風や地震などの天災

他には台風や、地震などの天災による場合です。特に最近では突発的な豪雨や、台風などにより大量の雨水が流れ込む場合です。排水管の壊れとも一緒ですが、床下に水がたまってしまうと、排水させるのは難しく早めの対処が必要になってきます。

床下には基本的に太陽の光はあたらず、ジメジメとしやすい環境です。風通しが悪いからといって、気軽に換気ができる場所でもありません。

なぜ湿気がたまるのか?どうして湿気がたまるのか?をしっかりと把握することが重要になります。次に、湿気がたまると具体的にどうなってしまうのか紹介します。

床下の湿気対策

建物の湿気がたまっている場合に、どのような湿気対策が必要でしょうか。ここでは床下の湿気に効果的な3つの対策をご紹介します。

防湿シート(防水シート)を敷く

地面がむき出しになっている布基礎の場合は、地面の上に防湿シート(防水シート)を敷くことで地中に含まれる水分が床下に上がってくることを防げます。この対策の注意点としては、シートで遮断された水分が結露しやすいため、調湿剤を併用することをおすすめします。防湿シートの施工にかかる費用は、床下の面積によって変動し、およそ10万円程度から施工できます。

床下換気扇を設置する

床下湿気対策商品

床下に滞留している湿った空気を強制的に排出し、新鮮な外気を取入れることで床下の湿度を下げるために開発された商品です。メーカーは大手総合家電メーカーから専門メーカーまで大小さまざまで、いずれもモーターでファンを回して空気を物理的に移動させます。

中にはソーラー発電で電源いらずのものもありますが、通常電気代は月100円/台ですので、絶対に元は取れません。取り付ける換気扇の台数は、1階の床面積が30坪位までの普通の床下の家なら、機種によりますが2~3台で充分です。費用は機種やメーカーによって違いますが、取り付け工事費込みで大体10数万円から高くても30万円位までです。これを大きく上回る見積りを出された場合はご注意ください。

また、良くある手口として取り付け後半年から1年位してアフターサービスと称して点検し、「まだ湿気があるので追加しなければだめだ」と、さらに売り込まれてしまうことがあります。業者によっては、基礎の外周部にぐるりと10台近くも取り付ける場合もありますが、はっきり言って逆効果です。

床下空気の流れを設計することは床下の専門家にとっても難しい作業です。基礎や通風口の形状や方角を考慮し、できる限り空気のよどみが無くなるように配置します。どうしても重要な部分がよどんでしまう場合には、その場所に撹拌送風機を設置して空気を移動させます。正しく設置し機能し始めると、畳や押入れに生えたカビなどはスーッと取れてしまいます。その効果は必ずお住いの方にも実感できるはずです。

床下調湿材

調湿材というのは周りの湿度が相対的に高いときに吸収し、反対に周りが乾燥してくると排出するというすぐれ物です。シリカゲルに代表されるような乾燥剤と違い、繰り返し吸放湿をするので、原理的には半永久に効果があります。多孔質で比表面積の大きな素材であればそのような効果が期待できます。現在多種多様な商品があり、材質としては以下のものがあります。

  • 石系…ゼオライト、セピオライト、コレマナイトなど
  • 炭系…木炭、竹炭、セラミック炭など
  • その他…混合物など

また、それぞれ直接地面に敷き込むタイプと、不織布の袋に3~4kgずつ詰めたものを敷き込むタイプがあります。費用は敷き込み代込みで大体坪当たり1万円~3万円位ですが、特殊なものもあり、かなり幅があります。費用の点で圧倒的に換気扇の方が安い場合が多いです。

また有害物質の吸着作用などがある商品もあります。多孔質の物質の場合は、ホルムアルデヒドなどの有害物質をよく吸着します。ただし飽和状態になったら、それ以上は吸着しません。イメージや通説に左右されず、本当に良いものをその目的に合わせて適切に利用することが大切です。

まとめ

自宅の床下がどんな状態になっているか、それは実際に見てみない限りわからない部分でもあります。なんとなく最近家の中が湿っぽい、カビ臭い、など家の中や外で異変を感じたら早めの対応を心がけるようにした方がいいかもしれません。

自分でできることもあれば、できないこともあります。決して悪い業者ばかりではないので、きちんと下調べをして、信頼できる業者を探し、診断してもらい、適切な対策を施し大切な住宅を長持ちさせてあげましょう。

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リムケア編集部
記事の監修 石河 健一 日本しろあり対策協会認定「しろあり防除士」

1968年愛知生まれ。一部上場マンション・ハウスメーカーからの転身者という経歴を活かし、「住宅設備を知り尽くした害虫駆除マスター」として大手家電量販店のリフォームセンター業務に従事。シロアリ駆除から水回りの湿気対策まで、床下に特化した工事を多数手がける。

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