床下の湿気対策をする前に!プロが教えるカビやシロアリ対策のポイントまとめ

公開日 2016年9月26日
更新日 2018年9月27日

白蟻業者やリフォーム会社に「床下換気扇」や「調湿材」を勧められた方はいませんか?

点検員「床下がものすごい湿気です!」
点検員「土台や柱が腐ってしまう。白蟻も呼び寄せてしまいます!」
点検員「大地震が来たら大変!」

確かに床下の空間というのは室内に比べて一般的には高湿のため、温度差により室内から流入した空気が冷やされて、土台などに結露が発生することがしばしば起こります。

ですから状況に応じて適切な対策が必要になる場合もあります。

ただし、現実問題として消費者からの相談や苦情が最も多いのも、実はこれらの商品です。

「良くわからないまま契約させられてしまった」
「ずいぶん高かったのにあまり効果が感じられない」

といった話が非常に多いです。

こんにちは。リムケアで工事担当をしております、シロアリ防除士の石川と申します!

そこで、今回はちゃんとした床下の湿気対策について、本当に知っておいて欲しいことをご紹介します。

シロアリ(白蟻)駆除はプロに頼んで巣ごと駆除しよう。

湿気が多くなる10の原因

湿気「対策」と言うからには現状を良く知らなければなりません。

床下の湿気が通常より多くなる原因には下記のようなものがあります。

1.敷地が周りの土地に比べて低い

周囲より低い土地の場合、雨が流れ込んでくることが考えられます。あなたの家の敷地が周りの土地よりも低い場合、高いところから流れてくる雨水などにより適切な排水処理を施していないと地盤が長期間雨水を溜めやすくなります。地下水なども自分の土地に流れてくることが予想され、そうすると湿気がある土地ということになります。

2.常水面や地下水位が高い

地中には常に水分を含んでいる層があります。その層が始まる面を常水面といい、敷地内の場所によって深いところも浅いところもあります。地下水位は季節によって変位が大きいため、水位が高い場合は床下に湿気がこもりやすくなります。例えば北海道などで雪解けした後の春先はグッっと水位があがりますし、本州でも梅雨などで上がりやすくなることもあります。

3.床下の土壌面が敷地よりも低い

床下の土壌が敷地に比べて低いため、上の土地や道路から雨水が流入しやすくなります。

4.水田や湿地を造成した土地である

敷地の土壌そのものが湿気を含んでいます。

5.床下空間の高さや面積が足りない

床下や敷地内の通風が良くない場合

6.増築している

増築することで床下の換気経路が変わってしまい、床下換気口からの空気の流入が極端に減少してしまうことがあります。また稀に増築によって換気孔が一方通行になってしまうケースもあります。

7.基礎の通気が妨げられている

増築や荷物によって床下換気口を塞いでしまうことで湿気が溜まりやすくなります。例えば、換気孔を塞ぐように鉢植えや物置、エアコンの室外機が設置されている場合は注意が必要です。

8.住宅の密集地で隣家との距離が接近している

都市部など住宅密集地では、隣家との距離が接近している上に、敷地をブロック塀などで囲うことで益々床下部分の通風が悪くなります。

9.配管からの水漏れや雨漏りがある

単なる床下の湿気の問題だけではなく、土台や基礎を傷め、腐朽・腐食が進み、耐久性を脅かすことになります。たかが、床下の湿気と侮ると、見えないところだけに気がついたら被害が大きくなっているということになりかねません。

10.台風、洪水で床下に雨水が流入した

自然災害で起ってしまったことはどうしようもありませんが、その後の処置が重要です。特に、床下の土壌面が敷地よりも低い場合は、流入した水が排出されにくいので早急に適切な処理を講じる必要があります。

1~4までは床下の土壌そのものが湿気を多く含んでいるケースです。5~8までは床下の通風が良くないケースです。9,10はアクシデントですが、土壌の水分が多くなります。

湿気により引き起こされる被害

床下の湿気は主に、換気による外気の水蒸気と、床下地面から蒸発する水蒸気です。

日本の夏は高温多湿で日中の床下は外気温よりも温度が低いため、床下の環境はわたし達の想像以上に高湿度となり結露が発生する事にもなります。

床下に結露をおこしたり、そのまま水分だけが残り、湿気が溜まるとカビの発生・繁殖や柱や土台などの腐食、シロアリの発生などを引き起こしてしまいます。

大切な家の寿命をのばす上で重要なのは、床下の乾燥状態を保つことにあります。

床下湿気対策商品の特徴は?

床下換気扇

床下に滞留している湿った空気を強制的に排出し、新鮮な外気を取入れることで床下の湿度を下げるために開発された商品です。

メーカーは大手総合家電メーカーから専門メーカーまで大小さまざまで、いずれもモーターでファンを回して空気を物理的に移動させます。

中にはソーラー発電で電源いらずのものもありますが、通常電気代は月100円/台ですので、絶対に元は取れません。

取り付ける換気扇の台数は、1階の床面積が30坪位までの普通の床下の家なら、機種によりますが2~4台で充分です。

費用は機種やメーカーによって違いますが、取り付け工事費込みで大体10数万円から高くても30万円位までです。

これを大きく上回る見積りを出された場合はご注意ください。

また、良くある手口として取り付け後半年から1年位してアフターサービスと称して点検し、
「まだ湿気があるので追加しなければだめだ」と、 さらに売り込まれてしまうことがあります。
業者によっては基礎の外周部にぐるりと10台近くも取り付ける場合もありますが、はっきり言って逆効果です。

床下の空気の流れを設計することは大変に難しく、我々床下の専門家でもなかなか完璧にはいきません。

基礎や通風口の形状や方角を考慮し、できる限り空気のよどみが無くなるように配置します。どうしても重要な部分がよどんでしまう場合には、その場所に撹拌送風機を設置して空気を移動させます。

正しく設置し、機能し始めると畳や押入れに生えたカビなどはスーッと取れてしまいます。

その効果は必ずお住いの方にも実感できるはずです。

床下調湿材

調湿材というのは周りの湿度が相対的に高いときに吸収し、反対に周りが乾燥してくると排出するというすぐれ物です。

シリカゲルに代表されるような乾燥剤と違い、 繰り返し吸放湿を行いますので、原理的には半永久に効果があります。

多孔質で比表面積の大きな素材であればそのような効果が期待できます。

現在多種多様な商品があり、材質としては以下のものがあります。

1.【石系 】 ゼオライト、セピオライト、コレマナイトなど
2.【炭系 】 木炭、竹炭、セラミック炭など
3.【その他】 混合物など

また、それぞれ直接地面に敷き込むタイプと、不織布の袋に3~4キロづつ詰めたものを敷き込むタイプがあります。費用は敷き込み代込みで大体坪当たり1万円~3万円位ですが、特殊なものもあり、かなり幅があります。

ちなみに費用の点で圧倒的に換気扇の方が安い場合が多いです。

また有害物質の吸着作用などがある商品もあります。多孔質の物質の場合は、ホルムアルデヒドなどの有害物質をよく吸着します。ただし飽和状態になったら、それ以上は吸着しません。

イメージや通説に左右されず、本当に良いものをその目的に合わせて適切に利用することが大切です。

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湿気対策とシロアリの関係

「床下の通風を良くして、湿気を取り除いてあげればシロアリの被害にあわなくなりますよ」

最近はシロアリ業者以外で床下換気扇や床下調湿材を売り歩く業者がいます。

たしかにシロアリは湿気を好み風の流れを嫌います。そのために、たとえ湿気の多い床下でさえ 「蟻道」という特別なトンネルを造ってその中を移動します。「蟻道」の中は暗く湿度も高いうえに風も通らないので、シロアリ達は安全、快適に通行していくのです。

床下の湿度を低く保つことで、シロアリの侵入する確率を低くすることは出来ますが、「シロアリが来にくい」環境になるだけで、「シロアリが来ない」と言うことではありません。

床下換気扇や調湿材は、木材の腐朽(くされ)対策と考えた方が良いと思います。

最後に…

いかがでしたか? 床下の湿気対策は、その建物の床下状態によっては非常に大切な対策です。

だたし、我が家に「押入れがカビている。」などの自覚症状がある場合以外は、実際に「いますぐに床下湿気対策を!」というほど緊急性の高いお家は、そう多くはありません。

ご自身では判断ができないときは、信頼できる業者に再度診てもらうのも良いかもしれません。複数の業者に調査してもらうことで、より客観的な視点で判断することもできるようになります。

不安な点があれば遠慮なくご相談ください。
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0120-766-557(受付時間:9:00~20:00)

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シロアリ(白蟻)駆除はプロに頼んで巣ごと駆除しよう。
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記事の監修 石川 健一(いしかわ けんいち)

日本しろあり対策協会認定「しろあり防除士」

1968年愛知生まれ。一部上場マンション・ハウスメーカーからの転身者という経歴を活かし、「住宅設備を知り尽くした害虫駆除マスター」として大手家電量販店のリフォームセンター業務に従事。シロアリ駆除から水回りの湿気対策まで、床下に特化した工事を多数手がける。

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